“一目惚れ”?
はんっ、馬鹿馬鹿しい!
そんなのは、夢見る女子の戯言、もしくは、男を漁る女の口実だろ?
あるわけないね。
それに、見た目だけで“惚れる”なんて、まさに上っ面だけ見てます、って
ことじゃないか。
薄っぺらな人間の証拠だよ。
それが僕の持論だった。
“恋愛”?
ふんっ、くだらん!
そんなのは、ただの幻想、自分の脳みそに騙されているだけだろう?
必要ない。
それに、“好きだ”って気持ちで腹が膨れるか?金が儲かるか?
いずれ消える曖昧なものなんか、生きていくうえにおいては、何の役にも立たん。
かえって邪魔なだけだ。
それが俺の考えだった。
なのに・・・!
だが・・・!
一目会ったその日から
恋の花咲くことも
・・・・・・・・・・・・!!!
・・・・・・・・・・・・!!!
あったーーーっっ!!!
それは・・・
まさに、衝撃!
まさに、劇的!
なんで、あいつのことばっかり気になるんだ?
なんで、あいつを見ると心拍数があがる?
なんで、あいつの周りだけがキラキラして見える?
なんで、あいつの周りだけ甘い香りがしてる?
それは・・・
まさかの・・・っ
まさに・・・っ
ズバリ!
そういうことだからだった。
そうして僕等は、
そうして俺達は、
大大大恋愛の末、現在に至る。
END
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