「よっ!なーにしてんだ?」
「・・・なんにも、してません・・・」
「・・・ふーん」
川岸でしゃがみこんでいるこの子供。
伸は、感受性が強い。
どこかで、誰かが怒っていたり、悲しい想いや辛い気持ちになっていると、
それを敏感に感じ取ってしまうのだ。
もちろん、楽しい、嬉しいといった感情も、感じないことはないらしいのだが、
どういったわけか、負の意識のほうにより引き摺られやすいらしい。
他人の感情を受けるその範囲は、まださほど広くはないと聞いたが・・・。
けど確かに、これから先が心配だよなー。
そんな風に人の感情に振り回されてちゃ、そのうち潰れちまうかもしれないし。
当初、こいつを預かることになった時、どうせ、蝶よ花よで育てられた
お坊ちゃんで、我侭放題な餓鬼だろうと、俺たちは踏んでいた。
「特別な子なので」
などと言われりゃあ、普通誰だってそう思う。
ところがだ。
いざやってきてみれば、予想は大外れ。
こっちが心配になるほど、静かで大人しくて従順で、無口な子供だった。
しかも、こんなけったいな能力をもってやがって。
本人自体が辛気臭い奴じゃないってのがわかる分、見てるこっちも憐れで居た堪
れなくなることもある。
まだ五歳になったばかりで、見てくれが女の子みたいに可愛らしいこともあって、
誰もが、この気持ちが沈みがちな子供の、お天道様のように晴れ渡った笑顔を
見たがった。
俺たちは、城下町で、寺子屋というか、私塾を開いている。
剣の達人の征士、学問に秀でた当麻、体術(喧嘩とも言うが・・・)と塾運営担当の俺、
この三人が主催だ。
俺の掛け声一つ、若さと勢いで始めた割には、なかなか評判もよくって、今では
結構あちこちの御大名方からも、子弟を預かっている。
伸は、そんな良家からやってきた一人だった。
沢山の餓鬼がいれば、そらもう、毎日が嵐だ。
なのに、どういったわけか、伸が来きてからというもの、ほかの奴等も大人しく
なってきたから不思議だ。
ある意味、いい見本になっているようなんだが、征士も当麻も、この変化には驚いた。
最初は、他の餓鬼から苛められるんじゃないかとも案じたが、今のところは、
そういったこともないようで。
それはまあ、よかったのだが・・・。
ただやっぱり餓鬼共は、五月蝿いくらいにはちゃめちゃなほうが、子供らしくていい。
と、俺は近頃改めて思うようになった。
だから、なんとかして、伸も、そういう普通の餓鬼んちょになってほしいと、
心から思うわけで。
伸が俺たちのところへ来てから早、三月(みつき)。
なのに、俺たち三人は、まだなんの手立ても出来ないでいた。
で、件の伸だが、辛くなると、一人でどこかに消えてしまうという癖があった。
まあ、たいがいは、近所の小川の川っぺりにいることが多いのだが。
この日も、実はそんなことで、俺が迎えにきたってわけだ。
伸は、川の水に指先を浸し、何やらぶつぶつと呟いていた。
実は、これは、彼なりに編み出した儀式というか、昇華方法で、こうやって川面に
映る自分の姿を通して、感情を調節しているのだ。
苦しい想いを水に流しているという見方もある。
って、これは俺が気付いたんじゃなくて、征士の奴が言っていたんだけどな。
そんなことをして、幼いながらも懸命に生きている姿に、俺は、堪らなくなって、
伸の頭を撫でてやった。
すると、
「ん・・・せ・・・、い、た・・・、痛い、です・・・っ、秀せんせー・・・」
濡れて冷たくなった小さな手を振り回し、必死で俺のごっつい手を振り払おうと
抵抗してきた。
なんだかなー、健気だよなー、可愛い奴なのになー、可哀相になー・・・!
で、今度は抱きしめてやった。
したらば、
「うぎゅっ・・・!し・・・せん・・・せ・・・ぐる、じいっ」
「うんうん!わかるぜ!お前、ちっこいのに、大変だよなーっっ」
「ち・・・ちが・・・っ・・・んむむむっ」
「おい秀、貴様、大事な預かり子を、絞め殺すつもりか?」
「あん?んなわけねーだろが!人聞きの悪いこと言うなよっ、あまりにも
可哀相でよ、抱きしめてやってたんだ!」
「遠目からはそう見えなかったがな・・・。というか、近くで見れば尚更だ。
伸の顔色がおかしいではないか」
「ええっっ?・・・おわっ、ほんとだ!大丈夫か?伸っっ?!」
「自分で締め上げておいてよく言うな・・・」
そう言って征士は、懐から手拭いを出すと、小川の水で冷やし、伸の顔を拭いて
やった。
「伸・・・、大丈夫か?」
「・・・は、はい・・・すみません・・・」
「お前が謝る必要はない。秀の奴が、力加減というものを知らんのだ。
すまなかったな」
「・・・、なら、伊達せんせが、謝るひつようもないです・・・」
「わあったわあったよ!俺がわりーってんだろ?伸、悪かった!」
「秀せんせも謝らなくて、いいです」
「へ?」
「苦しかったけど、温かかったです」
はにかむ様に笑みを浮かべるその頬は、桃みたいだ。
「お前っ、ほんと、いい奴だなぁーーー!」
「むぎょ・・・っ、し・・・せん・・・せ・・・ぐるっ」
「秀!」
「あ・・・」
ああっ、もうっ、本当に、何とかしてやりてえ!
「伸を?」
「ああ!何とかなんねえか?お前、頭だけはいいんだからよ、そろそろ何か
思いついただろ?」
その晩、俺は、当麻の部屋を訪ねた。
こいつは、宵っ張りで、昼に話すよりも、夜のほうが頭も冴えてていい。
「“頭だけは”って・・・、失敬だな、おい。俺は、顔もいいし、性格もいい。
剣術だって、征士の奴がいなきゃ一番だし、弓なら負けん!」
「わあったわあった、俺が悪うござんした。つーか、んなこたあどうでも
いいんだよ・・・。今は、おめえじゃなくて、伸の話ししてんだ」
「あ・・・そうか、うむ・・・そうだったな・・・で?何とか・・・って?」
俺は時々、この天才のことも心配になる。
ま、そんなのはどうでもいいとして。
「おうよ」
「そうだな・・・、まあ、ないわけではない、が、な・・・」
「え?!本当なのか?なんだよー!だったら、なんでもっと早く言ってくれねえ
んだよっっ」
「だってお前、これまで聞いてこなかったじゃないか」
「なんだそれ!俺のせいなのかよーって、んなこたあ、まあ後だ。で、何だ?
何かあんだな?」
「んーーー、まあ、そうなんだが、なー・・・」
「なんだよっ、勿体つけやがって!」
「いや・・・そうじゃなくでだな・・・、俺も自信があるわけじゃあないってことだ」
「ええ?!お前のくせにか?」
「・・・秀お前、今日はやけに突っかかるな・・・」
「わり・・・。で、何なんだ?そのお前の考えって。どうすりゃいい?」
「先ず一つは、伸が受ける負の感情、その出所を探し出して、それを解消して
やればいいんじゃないかということだ」
「ああ!なるほどなー!・・・で?」
「で?」
「で、それは誰がやんだ?」
「俺たちが預かってるんだ。俺たちでやるしかあるまい」
「一つや二つじゃなかったらどうすんだよ?他にも餓鬼共、預かってるんだぜ?
俺たち皆、今だって既にもう手一杯だ」
「そう、そこが問題だ。誰か雇うにも、そんなにゆとりがあるわけでもないしな。
だろう?」
「うっ・・・そこんところは、・・・すまん・・・」
順調な経営といえど、子供が増えればそれだけ食い扶持も増えるし、洗物だって
半端じゃない。
だから、最初から雇ってる婆さん一人じゃとてもまかないきれなくて、こないだ
また二人ほど雇い入れたばかりたっだ。
「いや、お前のせいじゃないさ。まあ、だからこの案は、いまひとつ現実的では
ないということだ」
「うーん・・・本当は、そうしてやりてえがなー」
「ああ・・・」
「仕方ないな・・・。・・・で、他には?」
「他にって言われても、あと一つだけなんだが・・・」
「ええええ?!たった二つぽっちなのか?」
「・・・・・・・・・」
「あ、いや、すんません・・・。羽柴せんせ、続きを、宜しくお願い致します・・・」
「うー・・・うおっほん!・・・んむ、もう一つ、は・・・!だな・・・」
「うん・・・!(ごっくん)」
「もう一つは・・・」
「ああ!」
「もう一つは・・・、真逆な奴を見つけ出す」
「・・・えーーー・・・はい?」
「だ・か・ら、な!伸は、負の感情を受けやすい子供だ。なら、正反対に、
陽の感情を受けやすい子供を、捜してくりゃあいいんじゃねえか?って、ことだ!
俺が思うに、負と陽の気が互いに相殺しあって、中和されるはず!どうだ、
その通りだろう?いい考えだろう?こういうのを、外の国の言葉では、
“ないすあいでぃあ!”っていうんだぜ」
「・・・・・・・・・」
「な・・・なんだよっ、こっちのほうが、さっきのより現実的だろう?」
「・・・お前のおつむはよ、どうなってんだ・・・」
「なんだと?」
「どっちもどっちじゃねえか!」
「えっ?なんでだよっ!」
「伸っていう存在自体が稀なのに、もう一人そんな奴を、しかも真反対の性質を
持ってる奴見つけ出すなんて、どんだけ大変だと思ってんだよっっ!
無理だぜそんなの!だったら、感情の根源撲滅戦法のほうがよっぽど現実的
じゃねえかっ!」
「んな、馬鹿な!それこそ不可能だ!お前も言ったとおり、負の感情の出所は、
一箇所や二箇所なわけがない。そんなのを一つ一つ虱潰しに解決させてくなんて、
無謀もいいところだ!無理だな、不可能だ!」
「それに、相殺しねーで、反発しあっちまったらどーすんだよっ!それこそ逆効果
じゃねえか!」
「んなこたあ、やってみなきゃわかんねえよ!」
「てめえの案は二つとも、机上の空論だ!」
「なんだと貴様!自分から聞いといて、なんだ、その言い草は!」
「だって、どっちも俺たちにゃあやりきれねえだろが!」
「んなこたあ、やってみなきゃわかんねえよ!」
「いいや!わかるね!」
「わからん!」
「わかる!」
「わからん!」
「わかるっつってんだろ!」
「わからんっていっ」
「そこまでだ」
見ると、当麻の部屋の入口、開いた障子のそこに、征士が立っていた。
と、その影に隠れるように伸もくっついている。
「伸が怯えて、私のところに来た」
「「・・・あ・・・」」
しまった!
俺たちの今の負の感情が伝わっちまったんだ。
こりゃ、まずかった。
「伸・・・」
窺い見ると、伸はぽろぽろと涙を溢し、片鼻から、たら・・・と鼻水も覗かしていた。
あちゃー・・・
征士の着物の端を握り、えぐえぐしながら、
「うっ・・・うぐ・・・っ、ごっ、ごめんな、さいっ・・・僕が・・・僕の、せい、でっ・・・
しゅ、せん、せっと、は、しばっ、せんせ、が・・・っ、がっ・・・うえっえっええっうぅ」
ああ、ああ、ああ、ああ!
なにやってんだよ、俺たち〜っ
「伸っ!すまないっ、俺たちが悪かったっっ」
って、あ?あれれ??
・・・俺より先に、当麻の奴が、伸に抱きつきやがった。
なんだよおいー
「ごめんな、伸っっ。だが、俺たちが喧嘩になったのは、別にお前のせいじゃない!
ちょっとした、この塾の、運営上の方針の相違によるものだ。な?秀??」
「あ?お・・・おうよ!伸っ、おめえのせいなんかじゃねえ、ああそうだとも!」
「ほっほんと・・・に?」
うるうるした瞳で当麻の顔を覗き込む。
「ああ!本当だ!」
「ほん、との・・・、ほんと、に・・・?」
「ほんとの、本当だとも!」
「ほんとの、ほんとに、ほんと?」
「ほんとの、ほんとに、ほんとで、本当〜っだーーーっっ!」
「んぼっ!ぎゅ・・・っ!ぐ・・・っ、は・・・ば、せん、せ・・・ぐる・・・っ」
あ・・・、昼間の俺と同じことしてやがる・・・
ほんと、こいつ天才なのかよ・・・
「当麻・・・!」
案の定、征士に叱られた。
「をあっ!あっ、すまん、伸!」
「げほっ・・・げほ・・・けんけん・・・んんん、だいじょう・・・ぶ、です・・・。・・・あ、ありが、
とう、ございました・・・」
言うと、伸は、その場に正座して、深々と頭を下げた。
「「へ?」」
「せんせ、たちが、僕の・・・ことで、一生懸命で、嬉しかった・・・です・・・でも・・・あの
・・・その・・・」
まだ何かいい足りないようだが、チビだからな、言葉が出てこないのだろう。
もじもじしてるうちに、
「さあ、伸、もう寝なさい。明日も早いのだぞ」
征士が優しく促した。
「・・・はい、伊達せんせ。では、あの・・・せんせ、がた、おやすみなさいませ」
伸は、もう一度ぺこりと畳に頭を着けると、すっくと立ち上がり、廊下に出て、
改めてきちんとこちらに向き直って会釈して、立ち去った。
―――が、
ふう〜・・・どうなることかと思ったぜ・・・と、当麻と二人、大きく息を吐いたところで・・・。
去ったはずの伸が、障子の向こうから、ちょろりと顔を出した。
おっ?なんだなんだ?
そして、じっとこちらを見つめて、
「もお、喧嘩、しないでくださいね・・・では、おやすみなさい!」
ぱたぱたと小さな足音が遠ざかっていった。
ちょっと紅潮した頬は林檎みたいだった。
完全に足音が聞こえなくなって、当麻はバタリと寝転びつつ、叫んだ。
「くう〜〜〜〜〜〜っっ」
俺も習って
「ちっきしょーーーーっっ」
大の字になった。
「どうしたのだ、二人とも」
征士は障子を閉め、こっち側に腰を下ろした。
「ありゃ、堪らんなー」
「卑怯だぜっ」
「だから、何がだ?」
「あんな風に泣かれちゃあ、なあ?」
「ああ!」
「・・・?」
「そらもう、ひと肌でも、ふた肌でも、何肌でも脱いでやりたくなっちまう・・・っ」
「だなよぁー!」
「・・・なるほど、そういうことか。で、どうするのだ?」
「「うーん・・・それが問題なんだよなー」」
というわけで、道のりは遥か彼方どえらく長く、苦しいものになることが予想
されたが、とにかくは、何かしてやらにゃあ、何一つ進まない、つーわけで、
それぞれできる範囲で、両方同時進行していくことになった。
俺たちの辛さなんて、二の次だ!
先ずは、当麻第一の策。
完全に解消することはできなくても、こういう対処方法もあるのだと伸に教える
ためにも、感情の発生源を探し、可能な限りその問題の解決に尽力する、
という方向で始まった。
実を結ぶこともあれば、当然失敗することもあった。
伸共々何度も挫けそうになったけど、それでも、やるべきことはやったと、
自分に納得できるこの方法は、決して無駄ではいことが証明された。
そのうちに、伸が一人きりで小川へ行く回数が減ってきたのだ。
川へは専ら友人達と行くようになり、楽しげな声が、こっちまで聞こえてくるように
なった。
この声が聞こえる度、俺たちの苦労は報われていると感じる。
そして、もう一方の、策だが・・・。
「りょおーっ!!待ってぇ!」
「しーん!早く、早くーっ!」
なんというか、奇跡とは、本当にあるもんで・・・。
夏祭りに行った神社で、伸は、かつて自分の実家に出入りしていた商人の息子に再会
した。
それが、当麻がいうところの、伸とは真逆の性質の持ち主、“遼”という少年だった。
遼は、まさに伸とは正反対で、伸がいないと、やらた高潮になり、自分の体力の限界も
何も関係なく、すこぶるはしゃぐのだという。
それこそ、親も使用人も手もつけられないほどに駆けずり回って。
で、いよいよ体力が尽きると、今度は、ばったりと高熱を出して寝込んじまう。
この繰り返しで周り中辟易としていたらしい。
原因も対処の仕方もわからずほとほと困り果て、祭りにかこつけてどうにか捕まえて、
神社にお参りに来たところ、伸に再会した、というわけだ。
これまで親たちは、伸の実家に息子を連れて行っても、子供同士がどうしているかなど、
見たこともなかった。
だから、伸の傍に来た途端、まるで人が変わったかのように落ち着き穏やかに話す
息子の様子を目の当たりにして、遼の親は心底驚いていた。
そして、俺たちは、俯きがちな伸の表情が一気に明るくなり、心から楽しげに話す姿を
見て、同様に驚いたと同時に、確信したのだ。
こいつだ!と。
結果、遼も俺たちのところで預かることになった。
それからは、なんとも穏やかで平和な日々が続いている。
子供らは、道場で征士にしごかれ、勉学堂で当麻に鞭打たれ、中庭で俺と取っ組み合い
しながら過ごしている。
そして、休み時間には、それでも有り余った元気を発散すべく、転げまわる。
そうだよ、これが、子供ってもんだ!うんうん!
それに、伸も、遼といることで精神が安定しているのか、これまではなかなか見ること
の出来なかった、晴天の笑顔でいることが格段に増えた。
他の奴等が元に戻ったのは、この伸の笑顔にあるのかも。
ちなみに、俺たちはというと、そんな微笑ましい光景を、縁側に座って、茶を啜りつつ
眺めるのが、三人共通の楽しみになった。
が・・・
「本当に可愛いなー・・・うんうんうん」
当麻が茶菓子を口に放り込みつつ呟くのが聞こえ、俺は嫌な予感を覚えた。
「あ・・・当麻・・・」
「あん?」
「てめ、まさか・・・」
「まさかって?・・・あ・・・、あああ!なんだよー、もしかして心配してんのか?」
「当然だろ。おめえの趣向を知ってればよ。伸もああ見えて男子だからな・・・」
「ああん、だーいじょうぶ、だいじょーぶ!心配ご無用!」
「・・・・・・・・・・・・」
「なんだよ、その目は・・・」
「いや・・・」
「なんだよ!いくら俺様でも、五歳の餓鬼に手え出したりなんかしねーって!
許容範囲“外”もいいとこだ」
「そう・・・か?・・・なら、まあ・・・」
「・・・そうだなー・・・あと十年したら、美味しく頂けそうだな」
「なっ・・・!」
「なーんてなっ」
「当麻ぁ〜〜〜ってめえっ!」
「わははははは!」
「・・・当麻、その時は、私が、お前の首を頂こう」
「「・・・!せっ・・・征士・・・っ!」」
んなわけで、まだ真っ白な伸の未来は、前途多難だ。
けど、俺たちは、いつまでも、お前の幸せを、一番に願ってるぜ!
終
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