2006/4/27 華厳の滝

いろは坂を登り切った頃から霧が晴れてきた。
先に華厳の滝を見ましょうとのことで、華厳の滝エレベータで滝壺近くまで降りる。
霧は全然かかってなく、落差97m の勇壮、豪快な滝を見ることができた。
この後すぐ深い霧になり、予定通りに回っていたら霧で全然見られないところだった。
滝壺から戻って、華厳の滝において、傍らの木に「巌頭之感」を書き残して自殺した藤村操の碑を見る。

巌頭之感
悠々なる哉天襄、
遼々なる哉古今、
五尺の小躯を以て此大をはからむとす、
ホレーショ*の哲学竟(つい)に何等のオーソリチィーを値するものぞ、
万有の真相は唯一言にしてつくす、
曰く「不可解」我この恨を懐いて煩悶終に死を決す。
既に厳頭に立つに及んで、
胸中何等の不安あるなし、
始めて知る、
大いなる悲観は大いなる楽観に一致するを。

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