2006/10/17 氷川丸

氷川丸は、日本郵船の社船として、三菱横浜造船所において建造され、1930年(昭和5)年4月25日に竣工。
「氷川丸」の船名は、氷川神社(埼玉県)から授かりました。
1932年(昭和7年)には、喜劇王チャーリー・チャップリン氏が、1937年(昭和12年)には、英国皇帝ジョージ6世の戴冠式に出席された秩父宮ご夫妻が、横浜港まで乗船されました。
1941年(昭和16年)、太平洋戦争勃発とともに、日本海軍に徴用され、主として南太平洋海域において、病院船としての使命を果たしました。
1945年、終戦を迎えた後も、大勢の同胞を家族の待つ日本へ送り届けるため、復員輸送に従事しました。
1953年(昭和28年)には、再び改装工事が行われ、太平洋を横断する唯一の本格的客船としてシアトル航路に復帰。
戦前、戦後を通じ北太平洋を238回横断し、延べ25,000人余の乗客を運んだ氷川丸は、
1960年(昭和35年)10月、現役生活を引退し、横浜市の「横浜港開港100周年記念事業」の一環として、
1961年(昭和36年)生まれ故郷の横浜港・山下公園に係留されました。
 総トン数12,000t
 全長163.3m、船幅20.1m
 最高速力18.21ノット
 船客定員331人、乗務員126人
後方に、大桟橋に接岸している世界最大級の客船、サファイア・プリンセスが見えます。

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