2011/2/16 熱海梅園

明治19年に開園した熱海梅園は、毎年11月下旬〜12月上旬に第一号の梅の花が開く。
約4ヘクタール(12,000坪)の敷地に樹齢百年を越える梅の古木を含め、457本:60品種の梅が、早咲き→中咲き→遅咲きと、順番に開花していく。
【沿革】
1886年(明治19年)―梅園開設
1888年(明治21年)―熱海第二御料地となる(管理:旅館組合)
1924年(大正13年)―熱海第三御料地となる(管理:熱海市)
1945年(昭和20年)―国有地となる
1960年(昭和35年)―無償で熱海市に払い下げ(国際観光温泉文化都市建設法による)

・韓国庭園
2000年9月23日、森喜朗内閣総理大臣と金大中大統領による日韓首脳会談が熱海で行われ、翌24日、両首脳が熱海梅園を訪れ、園内を散策し歓談されたのを記念し、日韓の友好と世界の平和が永久に続くことを願い、朝鮮時代の伝統様式と手法を取り入れた庭園を整備した。
・足湯
平成18年に韓国庭園の奥に足湯が完成し、梅まつり、もみじまつり期間中は来園者の足休めとして喜ばれている。
・中山晋平記念館
中山晋平(1887-1952)は「てるてる坊主」「シャボン玉」などの童謡、「カチューシャの唄」などの流行歌で知られる作曲家。昭和19年、第二次世界大戦がはげしくなったのを契機に東京都中野区より熱海市に移住し、昭和27年に亡くなるまで居住していた。当記念館は中山晋平の別荘を西山町より梅園内に移築し一般公開。館内には、作曲に使用したピアノや、直筆の譜面、当時のレコードなど貴重な物が展示されている。
・澤田政廣記念美術館
本名、寅吉。文化勲章受章芸術家、熱海市名誉市民。
熱海の海辺に育ち19歳で彫刻家を志し、高村光雲の高弟山本瑞雲に師事。93歳で没するまで多くの木彫作品をはじめ、絵画、陶芸、版画、書など、さまざまな芸術領域にわたり創作。力強く生命感と詩情にあふれた作品は、人々の胸に多くのロマンを語りかける。平成21年11月に連絡橋である「梅園橋(うめぞのばし)」が完成。それにより「澤田政廣記念美術館」への往来が容易になり、橋からは、梅園を一望することが出来る。

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