2015/12/25 山手234番館

横浜山手地区西洋館のエリスマン邸の斜め前、山手本通沿いに建つ山手234番館は、昭和2(1927)年頃外国人向けの共同住宅として、現在の敷地に民間業者によって建設された。
関東大震災により横浜を離れた外国人に戻ってもらうための復興事業の一つとして建てられたもので、建設当時の施設は、4つの同一形式の住戸が、中央部分の玄関ポーチを挟んで対称的に向かい合い、上下に重なる構成をもっていた。3LDKの間取りは、合理的かつコンパクトにまとめられている。また、洋風住宅の標準的な要素である上げ下げ窓や鎧戸、煙突なども簡素な仕様で採用され、震災後の洋風住宅の意匠の典型といえる。
建築後、第2次世界大戦後の米軍による接収などを経て、昭和50年代頃までアパートメントとして使用されていたが、平成元年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得した。
平成9年から保全改修工事を行なうとともに、平成11年から一般公開。
1階は再現された居間を中心に山手地区の洋館のパネル展示、2階は貸し出しスペースとして、ギャラリー展示や会議等に利用できる。
ホームページより抜粋。

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