Written by Rex Tanimoto
Translated by Kayo Tanimoto
Illustrated by Kuri Sawa
1.あるところに、メアリーライトハンドという名前の女の子がいました。
その子はいつも左手で絵を描いていました。
2.みんなメアリーの絵は下手だと言いました。
でもメアリーは怒りませんでした。
3.メアリーは日中絵を描くのが好きで、
4.特に夜描くのが好きでした。
5.時々メアリーは夜を白く描き、
6.太陽を青く、暗く描きました。
7.時々、メアリーは月を描き、
8.それはスプーンに見えました。
9.クラスメートたちは「色がおかしい。」と笑いました。
10.「メアリーは逆さまのたこや変な絵ばかり描く。」
11.とクラスメートたちは笑い転げました。
12.そして毎日力の限りメアリーをからかいました。
13.メアリーがもう少しで落ち込む時
メアリーの心の中で何かが震え始めました。
14.メアリーは勇気を奮い起こしました。
15.突然メアリーの目に炎が燃え、
16.それからメアリーは我慢強く、そして賢くなりました。
17.メアリーは左手で三本足の黄色い竜を描き、
右手で赤い荷車に乗ったかわいい竜を描きました。
18.メアリーライトハンドはからかわれて悲しむより、
普通の絵を描いた方が賢いことに気づきました。
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