この日のシアトルもドン曇り。
2週間の旅も、今日で最終日となった。
本日は、Safeco Fieldのスタジアムツアー、
隣接するNFL・Quest Fieldのスタジアムツアー、
Safeco Fieldでの試合観戦、この3本立てだ。
勢いで企画した準備不足の旅だが、それにしてもシアトルは他にやることがない。
因みに、Quest FieldとはNFLシアトル・シーホークスのホームスタジアム。
スタジアム三昧の最終日が始まった。
この人は、任天堂の社長。
御存じない方も多いかもしれないが、
マリナーズのオーナーは任天堂、日本企業である。
ここはオーナーズ・ルーム。
あらゆる設備が整うVIPルームらしい。
テラスに出れば、グラウンドが一望できる。
ここからは、プレス席。
記者等マスコミ専用の部屋だ。
良い記事、良い報道をしてもらいたい為、
最も見晴らしの利く場所を提供している、と自信満々の広報。
確かに見晴らしは抜群。
実は、このスタジアムツアーに参加した目的はツアーではない。
内部に潜り込んで、現場勤務するスタッフに接触し、
生きた情報を話して貰うこと。
前日にマリナーズ公式ガイドブックを購入し、スタッフ案内を見つけた。
出来れば、日本人・日系人に話が聞きたいと思い、この日電話を数回したが、
当然取り次いで貰えなかった。
…ならば、オフィスに潜り込み、接触の機会を伺おうと企んだ。
オフィスロビー受付で、駄々をコネ、名刺を渡し、数十分。
日本語が話せるショップスタッフを紹介してくれた。粘り勝ち…である。
この方(ハジメさん)は1時間近く熱心に話をしてくれて、帰国後も何度も食事をし交流が続いている。
ハジメさんと別れ、すぐ隣にあるQuest Fieldへ。
世界一成功しているスポーツビジネス、NFL。
シーズンオフなのが、残念。
スタジアムに入ると、いきなりコレ。
ファンは12番目のプレイヤーです。
全米カレッジフットボールの競合チームのヘルメット・オブジェ。
ゲームの時は、この移動式ゲートを潜って選手達が登場する。
解放感があって、広い専用スタジアム。
奥にはシアトルの摩天楼が…。
客席はこんな感じ。
逆側もこんな感じ。
これは立ち見席。
一人分の立ち見スペースに、$50以上の値段が付くという。
さすがNFLの人気は凄まじい。
プレスルーム。
クリーンである。
こちらも見晴らし最高。
至る所に、この額が飾ってある。
ファンへの気持が伝わってくるな。
おお!。
ロッカールーム!!
ロッカールームにあるお風呂。
マッサージベッド。
キッチン。
何でも出来るんだな。住めるな。
これが俯瞰で見たスタジアム。
フィールドに立ったぞ。
走りたくなる。
スタジアムの周りは、倉庫街。
古いレンガ造りのシブい倉庫が並ぶ。
これがシアトルらしさなのか…。
付近には、沢山のスポーツバーが点在。
これもスポーツバー。
平日なのに客が多い。
再びSafeco Fieldへ移動。
Safeco Fieldから見たQuest Field。
この日は、イチロー選手、城島選手にサインを貰う為に
早めにスタジアム入り。
少年時代のように、ボールとサインペンを持ってチャンスを窺う。
イチロー選手は無理だったが、城島選手から見事ゲット!
続いて、5番のSexon選手からもサインをゲット。
選手がファンサービスを始めたら、子供が大行列。
そろそろ試合開始か。
この日の席は、ライト側外野3階にある「Hit Here Cafe」。
見晴らしは最高だが、ガラス越しの為、音が聞こえない。
早速、軽食をオーダー。
そろそろ、日本食を食べたくなってきた頃合い。
息子の誕生日ということで、高価な席で観戦する親子の風景。
ラジオを聴き、熱心にスコアシート作成に興じる父親。。
息子そっちのけの父親に、息子は少々不満そう。
スタジアムの半分近くがバーやレストラン。
日本とは、ここが大きく違う。
高価なラグジュアリースタイルも多いが、ニーズもそれ以上に多い。
なかなか美味そうな食事だ。
アメリカのスタジアムには、日本よりも様々な楽しみ方がある。
日本のような合掌応援はないが、各々が踊り、歌い、叫び、
食べ、飲み、触れ合う。
そうするための施設が日本の数倍も充実しており、
それらの施設や環境を通して、スタジアムは
様々な楽しみ方をファンに提案しているように感じられた。
スタジアムという存在は面白い。。
最近のアメリカでは、メジャーやマイナーを問わず、
スタジアムやアリーナという施設を中心に、
地域の開発・再開発が進められ、地域を盛り上げてる。
いつかまた、アメリカのスタジアム観戦に来よう。
別に、アメリカだけでなくても良い。
欧州にもまた行ってみよう。
世界は果てしなく広いのだから。
でも、その前に、久々に東京ドームや神宮にも行ってみよう。
そんな事を考えつつ、曇り空のシアトルを後にした。
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