5月25日は、LA在住の友人宅に宿泊。
26日、27日は連休ということもあり、友人と共にベガスへGO!
泊めて貰えただけでも感謝だが、一緒にラスベガスにも
来てくれるとは心強い。感謝感謝だ!
LAを出てから数時間、ずっとこんな砂漠の風景が続く。
砂漠の街・ラスベガスのストリップど真ん中。
MGMに到着。
ラスベガスは2005年の出張以来だが、
来る度に街の表情が目まぐるしく変わる。
しかし、暑さだけは全く変わらない。
温度計は早くも45度を指す。暑い。
シャワーを浴び、街をブラブラ。
ブラブラ歩いていると、ショップでM・ジョーダンの記念楯発見。
値段を見ると、まさにジョーダンのような高値が付いている。
めくるめく欲望が渦巻く街、だからこそか…?
その一角に、全米のプロスポーツチーム、カレッジチームの
ペナントがズラリと並ぶ店発見。
店主曰く、プロスポーツよりも、カレッジのグッツの方が売れているらしい。
暑さから逃れるべく、カジノホテルへ。
ココは、カジノの一角にある「スポーツ・ベッティング」のスペース。
「スポーツ・ベッティング」とは、要するにスポーツ・ギャンブル
。
ラスベガスは、全米でも「スポーツ・ベッティング」が合法の数少ない街。
世界中のスポーツを対象に、お金を賭ける事が出来る。
本日の目当ては、これ、「UFC」。
近年、北米をはじめ世界中でMMA(総合格闘技)が人気を拡大している。
特に、北米では現在「MMAバブル」とまで言われており、
ここ数年でファイト・スポーツの雄であったボクシングの人気を
軽く凌ぐまでになった。
会場前に群がる、熱心なファンたち。
隣に並んでいた人に聞いたら、
その人はユタのソルトレイクから駆け付けたという。
どれだけ熱心なんだ!?車で何十時間掛かるんだ!?
この日の「UFC」は、ヘビー級のタイトルマッチ。
王者のチャック・リデルと挑戦者のクイントン・ジャクソンの一戦。
2003年のPRIDEミドル級GPでは、ジャクソンが勝利している。
PRIDEファンからすると、ジャクソンがリデルに負ける筈がない。
鉄板である。
…ということで当然、僕はベッティングでジャクソンに大金を賭けた。
ファイト・スポーツの聖地、MGM Grand Arena。
いよいよ開場。
アリーナに入ると、リングガールがお出迎え。
このファンサービスは、日本の格闘技イベントはない。
熱心な格闘技ファンは、リングガールと共に記念撮影。
更に熱心な格闘技ファンは、グッツ売り場に殺到。
最近の「UFC」では、「PRIDE」同様に
グッツが飛ぶように売れるという。
開演前の風景。
大規模なさいたまスーパーアリーナとは一味違う雰囲気に溢れる。
生オクタゴンは初めて見たが、
金網で囲まれている為か、客席が非常に近い。
「UFC」はペイパーヴュー放送との兼ね合いで、試合と試合の間の
待ち時間が非常に長い。
試合のしょっぱさと時差ボケもあり、何度も眠りにオチてしまった。
そんな僕を眠りから目覚めさせてくれたのが、このオッサン。
この人、大のチャック・リデルファンらしく、
チャックの試合でもないのに「チャーック!オーマイ・チャーック!」と叫びまくる。
「PRIDEは活動休止だが、一体どうなってんだ!?」と隣の僕を
起こしては、何度も質問してくる。
「知るか!俺だって知りたいよ!」と応えると、すかさず「オーマイ・チャーック!」。
何度もこのやりとりを繰り返す。
遂に、メインイベント。
イベント長過ぎ、5時間以上やっていた。
試合は、ジャクソンのKO勝利。
試合時間、ものの1〜2分、スカ勝ち。
酒を煽り過ぎたせいもあり、隣のチャック狂、気を失いかける。
インタビューに興奮気味で応えるジャクソン。
隣では、ワナワナと怒りを吐露し、叫びまくるチャック狂。
もはや酒の飲み過ぎで、何を言っているのか見当も付かない。
ジャクソンの王座奪取で会場の雰囲気はシケぎみ。
そう、チャックは長年の「UFC」ファンにとっては、神のような存在らしい。
隣のチャック狂は、ビール瓶を椅子にガンガン当て、瓶を割り、大暴れ。
警備員出動。
引きずられるように、僕の前からフェードアウト。
「オーマイ・チャーック!」という声が会場にこだまする。
ジャクソンの勝利、ベッティングの勝利に暫し酔い痴れた夜。
しかし!!!
その日の夜、夢の中にチャック狂が再登場。
僕の脳裏に、「オーマイ・チャーック!」の叫び声がこだまし続けた。
翌朝の目覚めが、最悪だったのは言うまでもない。
「素晴らしきかな日本の風景」に関する御感想・御意見はこちらのメールまでお問い合せ下さいませ。